タイヤの卸売会社(ディーラー)に勤めている筆者が、タイヤ販売のプロ目線で厳選したミニバンタイヤおすすめランキングを紹介します。
ミニバンにはミニバン専用タイヤを装着するのが基本ですが、車の用途によってはミニバン専用以外のタイヤを選ぶことも必要です。
本記事を読むことで過不足なく、あなたにあったミニバンタイヤを選ぶことができます。
【失敗しない】おすすめのミニバンタイヤの選び方
ミニバンには、下記表の【ミニバン向け】以上のグレードのタイヤを選べば失敗することはありません。
グレード | ブリヂストン | ダンロップ | ヨコハマ | トーヨー |
---|---|---|---|---|
【プレミアム】 | REGNO (レグノ) GRV2 | VEURO (ビューロ) VE304 | ADVANdB (アドバンデシベル) V552 | TRANPATH (トランパス) Lu2 |
【 おすすめ | ミニバン向け】(プレイズ) PX-RV2 | Playz(エナセーブ) RV505 | ENASAVE(ブルーアース) RV03 迷ったらコレ | BluEarth-RV(トランパス) mp7 | TRANPATH
【スタンダード】 | ECOPIA (エコピア) NH200 | ENASAVE (エナセーブ) EC204 | NANO ENEGRY3 (ナノエナジー) PLUS | |
【リーズナブル】 | NEXTRY (ネクストリー) | EC202L | BluEarth-Es (ブルーアース) ES32 | SD-7 |
【スタンダード】グレード以下のタイヤを装着すると、カーブでふらつきやすかったり、タイヤの寿命が縮んだりする可能性が高くなります。
ミニバン特有のふらつきを抑えてくれるタイヤを選ぶ

- 背が高く、重心も高い
- 人・物をたくさんのせるから重くなる
- 車側面の面積が大きいため、横風の影響をうけやすい
ミニバンは上記特徴が理由で、普通の車と比べてカーブや強い横風などでふらつきやすい車です。
タイヤ接地面の外側が強く作られている【ミニバン向け】以上のタイヤを選ぶことで、ふらつきを抑えて安心した走行が可能になります。
ミニバンに起きやすい外側偏摩耗を防いでくれるタイヤを選ぶ

ミニバンのタイヤは外側偏摩耗しやすい特性があります。外側偏摩耗とはタイヤが均一に減らず、外側が偏って減る現象です。外側偏摩耗すると、タイヤを使いきれず、本来のより早く寿命を迎えることになります。

ミニバンは重心が高い・人や物を乗せるから重いという特徴から、カーブを走行する時にかかる遠心力が強くはたらき、タイヤの外側に負担がかかりやすくなります。
その結果、タイヤの外側の溝が著しく減る(外側偏摩耗)現象が起きやすくなり、タイヤの寿命を縮めてしまいます。タイヤの外側が強く作られている【ミニバン向け】以上のタイヤを選べば、外側偏摩耗を抑えて、タイヤを長持ちさせてくれます。
燃費の良さ・雨の日の安心感で選ぶ
とくに雨の日の安全性に直結する「ウェットグリップ性能」はなるべく性能の高いタイヤを選びたいですね。

- 転がり抵抗性能:5等級(AAA~C)
- ウェットグリップ性能:4等級(a~d)
等級が高いと、性能も良くなります。
ラベリング制度とは、「転がり抵抗性能(燃費の良さ)」と「ウェットグリップ性能(雨の日の安心感)」の等級分けを行ない、ラベルで表示する制度です。
「転がり抵抗性能(燃費の良さ)」と「ウェットグリップ性能(雨の日の安心感)」は各タイヤメーカー共通の基準で等級分けをしている唯一の性能です。
個人的には、燃費性能を重視してタイヤを選ぶのはおすすめしていません。燃費性能の高いタイヤを選んでも、現実的にはあまり燃費は変わらないからです。
詳しくは「エコタイヤのデメリットとは?燃費はどれ程良くなる?選び方まで解説」をご覧ください。
ミニバンタイヤおすすめランキング
目的別のオススメランキングを作成しました。
ミニバン専用タイヤのコスパランキング
【ヨコハマタイヤ】BluEarth-RV(ブルーアース)RV03

雨に強いヨコハマのミニバン専用タイヤ
【ミニバン向け】グレードタイヤの中で標準卸価格表(通称A表)が2番目に安く、市場価格も安い傾向にあるタイヤです。
価格が安いにも関わらず、高い低燃費性能とウェットグリップ性能を両立しているコスパの高いタイヤです。
3次元サイプを採用し、ノイズを抑制することで【ミニバン向け】グレードミニバンタイヤの中でも高い静粛性を実現しています。
【トーヨータイヤ】TRANPATH(トランパス)mp7

とにかく安い日本ブランドミニバンタイヤ
【ミニバン向け】グレードタイヤの中で標準卸価格表(通称A表)が最安で、市場価格も最安価格帯です。【スタンダード】グレードより安い場合もあります。
価格が安いにも関わらず、高い低燃費性能とウェットグリップ性能(ラベリング A/a)を両立しているコスパの高いタイヤです。
静粛性と乗り心地の評判は今ひとつですが、それを補うロングライフがトランパスの特徴です。
【ダンロップ】ENASAVE(エナセーブ)RV505

ふらつき・外側偏摩耗に強いミニバンタイヤ
【ミニバン向け】グレードタイヤの中で標準卸価格表(通称A表)が3番目に安く、市場価格もお手頃。
低燃費性能(全サイズでラベリング「AA」)と耐偏摩耗性を両立したロングライフで経済的なタイヤです。
「FUNBARI TECHNOLOGY」を採用し、新技術プラスリブとサイドウォール部の剛性を上げることで耐ふらつき性能を19%向上させています。
ミニバンタイヤ雨の日の安心感ランキング

ウェットグリップ性能の高いタイヤを選ぶことで、雨の日でも安心したドライブができます。
【ヨコハマタイヤ】BluEarth-RV(ブルーアース)RV03

雨に強いヨコハマのミニバン専用タイヤ
【ミニバン向け】グレードタイヤの中で標準卸価格表(通称A表)が2番目に安く、市場価格も安い傾向にあるタイヤです。
価格が安いにも関わらず、高い低燃費性能とウェットグリップ性能を両立しているコスパの高いタイヤです。
3次元サイプを採用し、ノイズを抑制することで【ミニバン向け】グレードミニバンタイヤの中でも高い静粛性を実現しています。
【トーヨータイヤ】TRANPATH(トランパス)mp7

とにかく安い日本ブランドミニバンタイヤ
【ミニバン向け】グレードタイヤの中で標準卸価格表(通称A表)が最安で、市場価格も最安価格帯です。
価格が安いにも関わらず、高い低燃費性能とウェットグリップ性能(ラベリング A/a)を両立しているコスパの高いタイヤです。
静粛性と乗り心地の評判は今ひとつですが、それを補うロングライフがトランパスの特徴です。
【ダンロップ】VEURO(ビューロ)VE304

ダンロップの最高級プレミアムタイヤ。
ダンロップだけの技術「特殊吸音スポンジ」をタイヤ内部に搭載しており、路面の突起を乗り越えた時に起こる「パカン、パカン」という空洞共鳴音を低減してくれます。
ミニバン専用タイヤではないものの、非対称パターンで外側の接地面を大きく取り、ハイブリッドバンドで剛性を高めることで、普通~大型ミニバンまで対応できるタイヤに仕上がっています。
静かで乗り心地の良いタイヤを履きたいけど、レグノは高価で手が出ない…という方におすすめのプレミアムタイヤです。
–
ミニバンタイヤ静粛性ランキング
【ブリヂストン】REGNO(レグノ)GRV2

静かさならレグノ一択。
「静粛性」「乗り心地」で圧倒的な支持を集めるREGNO(レグノ)をミニバン専用に設計したタイヤです。
溝の形を工夫し、タイヤの内部にノイズを吸収するシートを入れることで、広い車内の後部座席まで静かな空間にし、車内すべての座席で会話や音楽が楽しめます。
静粛性を犠牲にしないようにサイド部の剛性を高めてミニバン特有のふらつきを抑制し、低燃費性能と雨の日の安全性も両立しています(ラベリング「A/b」)。
ミニバン向けタイヤの中では1番高価なタイヤですが、快適性能と安全性どちらも高次元のプレミアムタイヤです。
【ダンロップ】VEURO(ビューロ)VE304

ダンロップの最高級プレミアムタイヤ。
ダンロップだけの技術「特殊吸音スポンジ」をタイヤ内部に搭載しており、路面の突起を乗り越えた時に起こる「パカン、パカン」という空洞共鳴音を低減してくれます。
ミニバン専用タイヤではないものの、非対称パターンで外側の接地面を大きく取り、ハイブリッドバンドで剛性を高めることで、普通~大型ミニバンまで対応できるタイヤに仕上がっています。
静かで乗り心地の良いタイヤを履きたいけど、レグノは高価で手が出ない…という方におすすめのプレミアムタイヤです。
【ヨコハマ】ADVANdB(アドバンデシベル)V552

ヨコハマの史上最高の静粛性
タイヤ溝のブロックを144コに細分化しひとつひとつのブロックを限界まで小さくすることで、パターンノイズの発生を低減しています。
ミニバン専用タイヤではありませんが、サイド部を補強し非対称パターンを採用することで普通~大型ミニバンまで対応できるタイヤです。
標準卸価格表(通称A表)は国内ブランド2番目の安さ。市場価格はダンロップVE304と同じ~最安価格帯の間くらい。お買い得なプレミアムタイヤです。
基本的には新しいタイヤの方が性能が高いので、発売日が2017年11月と、プレミアムグレードの中では1番古いところが少し気になるところ。
大型ミニバン向けタイヤランキング

- アルファード
- ヴェルファイア
- エルグランド

重くて大きいミニバンは、「ふらつきやすい」「外側偏摩耗」などのミニバン特性がより顕著にあらわれます。
重たい大型ミニバンには、剛性が高い【プレミアム】グレードのタイヤを装着して、ミニバン特性を防ぐのがベストです。
【ブリヂストン】REGNO(レグノ)GRV2

静かさならレグノ一択。
「静粛性」「乗り心地」で圧倒的な支持を集めるREGNO(レグノ)をミニバン専用に設計したタイヤです。
溝の形を工夫し、タイヤの内部にノイズを吸収するシートを入れることで、広い車内の後部座席まで静かな空間にし、車内すべての座席で会話や音楽が楽しめます。
静粛性を犠牲にしないようにサイド部の剛性を高めてミニバン特有のふらつきを抑制し、低燃費性能と雨の日の安全性も両立しています(ラベリング「A/b」)。
ミニバン向けタイヤの中では1番高価なタイヤですが、快適性能と安全性どちらも高次元のプレミアムタイヤです。
【ヨコハマ】ADVANdB(アドバンデシベル)V552

ヨコハマの史上最高の静粛性
タイヤ溝のブロックを144コに細分化しひとつひとつのブロックを限界まで小さくすることで、パターンノイズの発生を低減しています。
ミニバン専用タイヤではありませんが、サイド部を補強し非対称パターンを採用することで普通~大型ミニバンまで対応できるタイヤです。
標準卸価格表(通称A表)は国内ブランド2番目の安さ。市場価格はダンロップVE304と同じ~最安価格帯の間くらい。お買い得なプレミアムタイヤです。
基本的には新しいタイヤの方が性能が高いので、発売日が2017年11月と、プレミアムグレードの中では1番古いところが少し気になるところ。
【ダンロップ】VEURO(ビューロ)VE304

ダンロップの最高級プレミアムタイヤ。
ダンロップだけの技術「特殊吸音スポンジ」をタイヤ内部に搭載しており、路面の突起を乗り越えた時に起こる「パカン、パカン」という空洞共鳴音を低減してくれます。
ミニバン専用タイヤではないものの、非対称パターンで外側の接地面を大きく取り、ハイブリッドバンドで剛性を高めることで、普通~大型ミニバンまで対応できるタイヤに仕上がっています。
静かで乗り心地の良いタイヤを履きたいけど、レグノは高価で手が出ない…という方におすすめのプレミアムタイヤです。
ミニバンタイヤ総合ランキング【まとめ】
ミニバンタイヤは海外のメーカーを含めるとたくさんの種類がありますが、タイヤ販売のプロ目線でこれを選んでおけば間違いないというタイヤのみピックアップしました。
また、日本メーカーのタイヤを選んでおけば、パンクのときに同じタイヤを購入しやすいというメリットもあるので、日本メーカーのタイヤをおすすめします。
- 街乗りしかしない
- 走行距離が短い
- 乗り心地も気にしない
という方は、安さを追求して格安輸入タイヤを視野に入れるのもアリです。