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エコタイヤのデメリットとは?燃費はどれ程良くなる?選び方まで解説

  • 実際どのくらい燃費が良くなるの?
  • 燃費がよくなる反面デメリットは無いの?
  • どんなエコタイヤを選んだらいいの?

話題のエコタイヤ気になりますよね。

実はエコタイヤは珍しいものではなく販売されている乗用車用タイヤのほとんどがエコタイヤなのです。

エコタイヤがスタンダードである現在では、燃費性能に特化したタイヤを選んでもほとんど実感できないくらいの変化しか起きません。

しかも燃費の良さだけを追求すると

  • 乗り心地が悪くなる
  • タイヤから響く音がうるさくなる

といったデメリットも発生します。

本記事の内容
  • そもそもエコタイヤとは?
  • エコタイヤのデメリット
  • 具体的にどのくらいお得になるのか
  • エコタイヤおすすめの選び方

本記事を読むとエコタイヤの選び方がわかります。

目次

エコタイヤとは燃費がよくなるタイヤ

エコタイヤには低燃費タイヤ統一マークがある

エコタイヤは別名「低燃費タイヤ」と呼ばれています。

一言で言うと良く転がるけどブレーキもしっかり効くタイヤです。お財布に優しく、間接的に環境にも優しくなれるタイヤです。

良く転がる

踏むアクセルの量が減る

燃費が良くなる

ガソリンの給油量が減る

お財布に優しい

co2排出量削減に繋がる

よく誤解される部分ですがエコタイヤは

  • 環境にやさしい材料を使っている
  • 製造段階で環境に特別に配慮した取り組みを行っている

など直接的に環境にやさしいタイヤではありません。あくまでも間接的に環境にやさしいタイヤです。

性能が一目でわかるラベリング制度

エコタイヤのラベリング
ラベリング

ラベリング制度とはエコタイヤの性能を一目でわかるように表示した制度です。

ラベリングには以下が表示されています。

  • 転がり抵抗性能=低燃費
  • ウェットグリップ性能=安全性
エコタイヤの定義

転がり抵抗性能の等級がA以上

かつ

ウェットグリップ性能の等級がa〜dの範囲にある

左:エコタイヤ 右:エコタイヤではないもの

いくら燃費性能がよくてもしっかり止まれないと元も子もないので安全性を確保する為にウェットグリップ性能の等級をa~dに限定しています。

AAA・AA・Aの順番で燃費が良くなり、a・b・c・dの順番で雨の日の安全性が高くなります。

ラベリング制度参加メーカー
  • ブリヂストン
  • ダンロップ
  • ファルケン
  • ヨコハマ
  • TOYO
  • ミシュラン
  • グッドイヤー
  • ハンコック
  • クムホ
  • ナンカン
  • ピレリ
  • ネクセン
  • マキシス

転がり抵抗

転がり抵抗とはタイヤが回転する方向とは逆に生じる抵抗力のことです。

転がり抵抗が大きい程燃費が悪くなります。

参照:タイヤ公正取引協議会HP

エコタイヤはノーマルタイヤに比べてよく転がる(転がり抵抗が小さい=転がり抵抗性能が高い)タイヤということです。

ウェットグリップ性能

ウェットグリップ性能は濡れた状態の路面でのグリップ力のことを意味します。

ウェットグリップ性能は以下によって決まります。

  • 溝の形(排水性)
  • ゴムの質
ウェットグリップ「d」って危なくないの?

店頭に立っていたころよく質問された内容です。

結論、「d」以上あれば安全性的には全く問題ありません。安心して乗ってください。

エコタイヤのデメリットはほとんどない!

エコタイヤがスタンダードになった今だからこそ特にデメリットらしいデメリットは見当たりませんが発売当初は以下のようなデメリットがありました。

  • 価格が高かった
  • ブレーキ性能と燃費性能の両立が難しかった

当初は比較的価格が高かった

当初は研究開発費をかけて技術力の高いエコタイヤを作っていたため燃費を良くするためにタイヤ価格が高くなるという本末転倒な状態になっていました。

エコタイヤがスタンダードの現在ではエコタイヤだから価格が高くなるということは無くなりました。

ブレーキ性能と燃費性能の両立が難しかった

タイヤと路面の摩擦を減らすことで転がり抵抗を小さくする(燃費をよくする)ことができる反面、摩擦が減る程ブレーキ性能が落ちていきます。

各メーカー技術の発達によりゴム質などを改善してブレーキ性能と燃費性能を両立できるようになってきています。

燃費改善率と具体的にいくらお得になるか

一番気になるところですね。

結論から言うと現実的にはあまり変化はありません。

例題を一緒に見ていきましょう。

最高で年間7,200円もお得に!

  • 転がり抵抗性能C→AAA
  • ガソリン1リッター→150円と仮定
  • 年間平均走行距離→12,000kmと仮定
  • 車の平均燃費→10km/Lと仮定
燃費率改善表

元のタイヤの転がり抵抗性能Cから

新しいタイヤの転がり抵抗性能AAAになるので

4%燃費が改善されます(それぞれのグレードが交わる赤枠部分)。ガソリンは1リッター150円なので4%燃費が改善されると1リッターあたり6円お得になります。

1年間の走行距離が12,000kmで車の平均燃費が10km/1Lなので1年間で使うガソリンの量は1,200Lです。

1,200L×6円=7,200円年間でお得になる計算です。

現実的には1,800~900円程度か

しかし実際には年間7,200円もお得になるのは現実的ではありません。

理由は以下の通りです。

理由① 改善率4%を目指すのは難しい

例では転がり抵抗性能C→AAAで4%の燃費改善をしていましたが現実的な数字ではありません。

転がり抵抗性能Cというタイヤはほぼ存在しません。現在市販されている乗用車タイヤのほとんどがエコタイヤ(A以上)です。

また新車装着タイヤでもBもしくはAの転がり抵抗性能があると言われています(新車装着タイヤはラベリング制度外)。

据え置きもしくは1~2%の燃費改善が現実的です。金額にすると1,800~3,200円位になります。

理由② 年間12,000kmも走る?

例では年間12,000km走行のヘビーユーザーを例に出しましたが現実的にはそんなに走る人は少ないのではないでしょうか?

年代別年間平均走行距離
大体6,000kmくらい
2020年 全国カーライフ実態調査

図にある通り年間走行距離の平均は大体6,000kmくらいです。

仮に年間走行距離6,000kmで燃費改善率が1~2%で計算しなおすと1,800~900円お得になる。これが現実的な数字です。

エコタイヤおすすめの選び方

先にお伝えしている通りエコタイヤがスタンダードの現代では燃費性能を追い求めてもあまり変わないのが現実です。

そこでエコタイヤ選び方を2通りご紹介します。

  • 快適性能で選ぶ(おすすめ)
  • 突き抜けた燃費性能で選ぶ

快適性能・あなたに合った乗り方で選ぶ

市販されているタイヤの約8割はエコタイヤと言われています。わざわざ選ばなくても低燃費性能は付いてくるということです。

そこで選び方の重要なポイントが快適性能や乗り方で選ぶ事です。

快適性能とは以下性能のこと
  • 乗り心地の良さ
  • 音の静かさ
  • ハンドリングの良さ

低燃費性能を基本としてご自身が快適なドライブをするために必要な性能をチョイスしていく方法をおすすめします。

以下例です。

  • 車 :トヨタ ノア(ミニバン)
  • 家族構成:4人家族(父、母、息子、娘)
  • 車の使い方:週末家族で出かける。高速道路に良く乗り遠出をすることが多い。

父の要望

  • 高速道路でスピードを出すとふらつくことがある…
  • スピードを出すとタイヤの音がうるさくて後部座席の子どもの声が聞こえづらい…
  • 子どもたちがよく車酔いをしているから乗り心地のいいタイヤがいいなあ…

父はハンドリング、音の静かさ、乗り心地の良さという快適性能を求めていることがわかりますね。

上記要望を満たしてくれるタイヤは…

  • ブリヂストン:レグノ GRV2
  • ダンロップ:ビューロ VE304
  • ヨコハマ:アドバン dBV552

このように選ぶのがおすすめです。

本サイトでは元タイヤ店員の筆者が実際に店頭で接客していたノウハウを凝縮した「それぞれの乗り方に合ったタイヤの選び方」を公開しています。

5分もあればあなたにピッタリのタイヤが見つかります。

突き抜けた低燃費性能で選ぶ

基本的には快適性能で選ぶことをおすすめしていますが

  • 少しでも環境問題改善に貢献したい
  • 乗り心地など全く気にしない

という方は突き抜けた低燃費性能のタイヤを選ぶのもアリかと思います。

突き抜けた燃費性能 転がり抵抗性能AAAのタイヤ

  1. ヨコハマタイヤ BluEarth AE01F
  2. ヨコハマタイヤ BluEarth-1 EF20
  3. ブリヂストン ECOPIA EP001S
  4. ダンロップ エナセーブ NEXT3

基本的には①ヨコハマタイヤ BluEarth AE01Fを選ぶのがおすすめです。

転がり抵抗性能AAAのタイヤの中では1番サイズラインナップが多く、たくさんの方に選んでいただけるタイヤです。

②③④は転がり抵抗性能AAA・ウェットグリップAを両立している技術力アピールの為のタイヤです。

そのため価格が高く、サイズが1サイズ(195/65R15)しか設定されていません。多くの方にはお選びいただけません。

エコタイヤのよくある疑問点

よくあるエコタイヤの疑問点をまとめました。

寿命は?

エコタイヤだから寿命が変わるのではなくタイヤのグレードによって寿命は変わります。

正確には使用年数はあまり変わりませんが、溝の減りにくさはグレードによって変わってきます。

モチのいいタイヤが欲しければグレードの高いタイヤを選びましょう。詳しくは 「(作成中)タイヤ販売のプロがネットで教える あなたに合ったタイヤの選び方 」 を参照ください。

乗用車用夏タイヤ平均寿命

  • 使用年数:4~5年
  • 走行距離:30,000~32,000km

タイヤの寿命について詳しくはこちらの記事を参照ください。

あわせて読みたい

(作成中)タイヤ交換時期・寿命はいつ?タイヤ販売のプロが教える4つの判断基準

乗り心地は?

寿命と同じくグレードやタイヤの種類によって決まります。

いろいろなタイヤがある
  • 背の高い車向けにに作られているふらつきにくいタイヤ
  • 重たい車向けに作られているしっかりしているタイヤ

当サイトのタイヤの選び方では乗り方だけではなく車に合った選び方も網羅されています。

滑らないの?

滑りません(もちろん無理な運転では滑ることがあります)。

エコタイヤは「シリカ」という素材と各タイヤメーカーのシリカをゴムに上手く配合する技術によって良く転がるけど濡れた路面でもしっかりブレーキの効くタイヤが作られています。

シリカは発熱(エネルギーロス)を抑えて燃費性能をよくする素材です。水との相性もよくエコタイヤ製造にはかかせないものとなっています。

まとめ

エコタイヤとは

燃費が良くなる現代のスタンダードタイヤ

エコタイヤはラベリングを見て判断しよう!

エコタイヤの定義

転がり抵抗性能の等級がA以上

かつ

ウェットグリップ性能の等級がa〜dの範囲にある

AAA・AA・Aの順番で燃費が良くなり、a・b・c・dの順番で雨の日の安全性が高くなります。

エコタイヤの選び方

エコタイヤを選ぶ時は燃費性能ではなく快適性能を重視するのがおすすめです。

エコタイヤだからといって乱暴な運転やメンテナンスを怠ると燃費が悪化して元も子もありません。

運転する際は以下の点を意識することで燃費性能の悪化を防ぎましょう。

  • ゆっくり発進
  • 加減速は緩やかに
  • 空気圧点検は月1回
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